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| 森林は育てられるの? | |
| 人は木を切って、いろいろ便利なものに利用するようになって、木の大切さに気づき、木を育てるようになったんだ。苗木から育てる森林を「人工林」と言うんだね。木を育てるには、苗木づくりから始まるんだ。高知県ではスギやヒノキが多いよ。 その土地でよく育つ木の種類を選ぶ。→タネを畑にまいて、2〜4年育てる。→木が山に植えてもいい大きさになったら、山に植え付ける。→植えた木より他の木や草が大きくなるのを防ぐため、下刈りをする。→木に節ができないよう、植えて20年までの間、枝打ちをする。→植えて20年以降、生長をよくするために間伐を2、3回する。こうして、木は育っていくんだよ。 |
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| 枝打ちって、どうするの? | |
| 枝打ちをすることで、節目のない、きれいな木材を手に入れることができるんだ。 木は、葉で養分をつくり、枝を通じて幹にたくわえるんだ。養分は、葉が太陽の光を取り入れ、二酸化炭素と水から光合成をしてつくるんだね。光をいっぱい取り入れようと枝は木の生長とともにどんどん上にいき、下の枝はもう役目を終えてしまうんだ。この枝を切ってやると、節がなくなるだけでなく、幹の太さが均等な木ができるんだよ。枝の切り口が、木の生長とともに幹のなかに飲み込まれるわけだね。 |
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| 間伐はなぜするの? | |
| 木を植えすぎて切るのだったら初めから少なく植えればいいのに……。確かにそうだね。 でも、植える前には、どの木が大きく育つのか分からないんだ。しかも、たくさん植えた方が若い時期に大きくならず、年輪もよくつまるんだ。そのあと枝打ちをすると、木の下の部分と上の部分が同じ太さで大きくなっていくんだよ。そう、価値の高い木に育つんだね。 20年もすると、木と木の間がきゅうくつになり、さらに大きい木にし、価値の高い木を残すために間伐を行うんだ。だいたい初め、1ヘクタールに3000本以上植え、間伐を2、3回繰り返して500〜1000本くらい残すようにするんだよ。 畑のネギや大根の間引きに似ていないかな? |
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| 熱帯林を守るにはどうしたらいいの? | |
| 熱帯林の減少を地球の危機と考える人が増え、熱帯林を守る運動が広がっているんだよ。熱帯林のある国は発展途上の国が多く、木を切って利用したり、輸出をすることが最重視されて、森林を守ることに力をまわせないことが多いんだ。また、木を育てる技術も発展途上なんだね。 そこで、現地の人に植林の仕方や治山工事の技術を教えたり、一緒に森林をつくることに協力している人たちがいるんだ。国境を越えて活動をしている機関はいろいろあるけど、FAO(国連食糧農業機関)、ITTO(国際熱帯木材機関)、JICA(国際協力事業団)JIFPRO(国際緑化推進センター)などがよく知られているね。 |
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| 林業で使う道具にはどんなものがあるの? | |
| 木を植える、育てる、枝を打つ、切る、運ぶ、など、林業にはいろんな仕事があるんだよ。苗木を植えるときに使う「クワ」、下草を刈る「カマ」、木にからんだツルなどを切る「ナタ」などは、似たものが家庭にあるかもしれないね。木を切る道具としては、ノコギリ、オノ、最近ではチェーンソーだね。 切ったあとは、木が重たいので今は大型の機械が使われているよ。木は「集材機」で林道まで運び、「造材機」で適当な長さに切って丸太にするんだ。昔は重労働だったけど、今では安全で負担の少ない労働になってきているんだよ。 |
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| 天然林って、ほうっておいたほうがいいの? | |
| 人工林は人が育てるもの、天然林は自然の力にまかえておけば人の手は加えないでいいものとは、考えないでね。 天然林にも、いろんな種類があって、特に「天然生林(てんねんせいりん)(二次林(にじりん))」は、最近まったく利用されずにほうりっぱなしにされているんだ。こんな森林は、木がまわりの草に負けないように草を刈ってやったり、混み合いすぎないように一部の木を切ってやったり、手を入れて育てていくことで、よい木材をとったり、森林浴やレクリエーションができるようになるね。 ※人の手のまったく入っていない森林を「原生林」、山火事や木を切ったあとに自然にできた森林を「天然生林(二次林)」といい、この二つをあわせて「天然林」とよんでいます。 |
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| マツが赤く枯(か)れるのはどうして? | |
| 枯れる原因は松くい虫と言われているんだ。 松くい虫の正体は、マツノマダラカミキリで、この虫は食欲旺盛(しょくよくおうせい)なので若枝の樹皮(じゅひ)をどんどん食べていくんだ。実は、これだけでは松は枯れないんだよ。マツノマダラカミキリが食べた傷口から、マツノザイセンチュウという目に見えないくらい小さな線虫(せんちゅう)が進入し、松が幹が根から吸い上げた水を上に送れなくしてしまうので枯れると考えられているんだ。実は、二種類の犯人がいたんだね。 |
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| 山火事や土砂崩れ(どしゃくずれ)をテレビで見たりするけど、被害を受けた森林はどうなるの? | |
| 2004年は高知県にもたくさん台風が上陸したね。みなさんの近くで被害にあったところはないですか。被害は山間部でもあったね。山が大きくくずれたり、土砂崩れで道が通れなくなったり。このような災害を防ぐためにも、降った水が一気に流れないように、根っこが張ることで土が水と一緒に流れるのを防ぐ役割をしてくれる、強い森づくりが大切なんだ。 一刻も早く元のように回復する必要があるんだね。だけど、森林は広いだけに費用もいっぱいかかるので、森林を持っている人は国や地域の森林組合が取り扱っている保険に入っている場合が多いんだね。 |
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| 林道をつくるのは自然をこわすことにならないの? | |
| 林道をつくるためには、山をけずり木を切らなくてはならないので、自然をこわすのではないかと心配ですね。でも、林道があるから山を守ることもできるんだよ。森林の手入れをするにも切り出した木材を運ぶのにも、車が走れる道が必要なんだ。山くずれや山火事などの災害(さいがい)の時も、林道がないと作業車や救急車が入れないね。また、山で暮らす人たちにとっても、道は買い物に出かけたり仕事や学校に通ったり、生活する上で大切だね。 いまは、林道を新しくつくる時には、山で暮らす動植物への影響や山くずれの心配がないかどうか、前もってよく調査をしてからつくるようになっているんだよ。 |
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| 山火事がおきると森はどうなるの? | |
| 山火事のニュースを見たことある?一度火が出ると、消防車が入りにくいこともあって広い範囲で何日も燃えつづけたりするね。3月〜5月、春が山火事の一番多い季節だよ。 森が火事になると、燃えたあとは灰になり、そこで暮らしていた動物もすみかを追われてしまうことになるね。でも、燃えた後からは新しい芽が出てきて、長い年月をかけて元の森に戻っていくんだよ。 山火事の原因は、カミナリや木の枝がすれあって自然に火が出ることもあるけど、一番の原因は人間の火の不始末(ふしまつ)なんだ。気をつけようね。 |
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| 「森林組合」ってなにをやっているの? | |
| 山に住む人は森林の手入れをしながら、田畑の仕事もしているんだ。さあ、市場で木を売りたいと思っても、山は広いし、大きな木を切るにも一人では大変だね。木を切る機械を買いそろえたり、たくさんの人を集めてくるのも、簡単ではないんだよ。 そんな時、たよりになるのが森林組合なんだ。木の正しい育て方や切る時期などを教えてくれたり、そのための計画を立てたりしてくれるんだ。また、伐採した木を切って丸太にしたり、切ったあとに苗木(なえき)を植え、よく育つように手入れなどもしてくれるんだよ。森林組合は、森林を守り育てるプロの集団なんだね。 |
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| 酸性雨(さんせいう)が降ると森林はどうなるの? | |
| 工場の煙突(えんとつ)からもくもく出てくる煙、自動車から出る黒い排気(はいき)ガス、見たことあるよね? それには亜硫酸(ありゅうさん)ガスというものが含まれているんだよ。空気中にこうしたガスが増えると、雨水にとけて「酸性雨」となり地表に降ってくるというわけなんだ。 酸性の強さはPH(ペーハー)という数字であらわされるんだよ。PH7が中性で、それより数が小さいと酸性が強いというんだ。PHが5.6以下の雨のことを「酸性雨」といい、これが森林に降ると、葉が枯れたり、根の働きを弱め、木そのものを枯らすことにつながったりするんだね。「酸性雨」から森林を守るために、私たちの便利な生活の見直しが必要になっているんだよ。 |
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| 山の暮らしって、どんなですか? | |
| 自然に囲まれた生活は不便?それとも魅力(みりょく)?山に住む人たちは自分で農業や林業を営んだり、役場や森林組合などで働いて暮らしているんだよ。現在では、山にも電気、水道、ガスがひかれているので、暮らしは町の人とさほど大きな違いはないよ。道路もよくなって、山村と都市の距離が短くなっているね。でも、仕事が少ないので若い人は都市へ出て行くことが多いんだ。住む人が減っていくのを過疎化(かそか)って呼んでいるね。 山には春夏秋冬の豊かな表情だけでなく、新鮮でおいいしい空気や、お祭りなど、都市にはない魅力があるね。それらは山に住んでいる人々が長い年月をかけて守ってきたんだよ。 |
| 2005年4月1日 |