こどもの森
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森を知る

質問 「林」「森」「森林」、それぞれどうちがうの?
答え  そうだね、実際は、ここからが森、とかいうふうに明確には区別できないんだよ。おおまかに言えば、「林」…気持ちよく樹木がむらがりはえたところ、「森」…樹木が茂り立つ重い感じの山、「森林」…樹木の密生している面積の広い山。だんだん木が多くなり山が広く険しくなっていくようだね。
 神社などにある「鎮守の森」ということばを聞いたことがあると思うけど、このケースは山にあるよりも小さな森だね。これは、森に対する神様のイメージがことばになったものといえるかな。人々の暮らしのなかで心をあらわした「森」ということかな。
   
質問 山や森には神様が住んでいるの?
答え  広い森の中に一人でいることを想像したらどうだろう? ちょっと怖いよね。きっと同じように昔の人は、そんな怖さを込めて、山や森全体の営みを恐れ、うやまったのじゃあないかな。森だけでなく、宇宙や海、生きものにまで神様が住んでいると信じられていたんだ。
 だんだん文明が発展して自然がこわされていくにつれて、神様も住むところがなくなり、自然をうやまう気持ちが薄れてきてしまったんだね。
 でも、昔からそのままの森や大木は神聖なものとする考えは今でもあるし、山の仕事をする人などは年に一度は山の神様に安全や繁盛をお祈りする風習が残っているよ。そんな気持ちをいつまでも失いたくないね。
   
質問 地球には木は何種類あるの?
答え  答えは、「まだわかりません」。世界中で、まだまだ調査がされてないところがあるということなんだ。ただ推測として、世界で10万種類以上、日本では1000種類程度あると言われているよ。
 木の種類は雨の量はもちろん、気温や場所によって変わるんだ。日本の森林は、北海道から沖縄まで「亜寒帯林」「温帯林」「暖帯林」「亜熱帯林」に分けられているよ。
 君は木の名前をどれくらい知ってるかな? 木を見分ける方法として、葉や花、幹などの形で「広葉樹」「針葉樹」に分けているけど、知っておくと、木の名前が覚えやすくなると思うよ。
   
質問 地球上の森林の広さはどれくらいあるの?
答え  地球の陸と海、さあどちらが広いかな? 実は、地球の表面積の70パーセントは海なんだ。残る30パーセントの陸地のうち、森林でおおわれている面積は、砂漠や草原などを除いていくと、約3分の1程度なんだ。つまり、森林は地球の表面積の10パーセントしかないんだね。
 さて、日本はどうだろう。ひとつの国の面積を占める森林の面積の割合を森林率というんだけど、森林率世界一の国は76パーセントのフィンランド、2位がスウエーデン、日本は67パーセントで世界3位なんだよ。
 オリンピックなら銅メダルだね。これからも、私たちはこの「森林」を大切にみんなで守っていこうね。さて、君ならどんなことをしてみたい?
   
質問 熱帯林って、どんな森林?
答え  熱帯林とは、熱帯地方に分布する森林のことだね。さあ、世界地図を広げてみよう。赤道を中心にして、熱帯アフリカ、熱帯アジア、熱帯アメリカの国々に広く分布しているんだ。その広さは、どれくらいだと思う? 地球の森林全体の42パーセントが熱帯林に属するので、かなりの広さだね。
 雨が多く木がよく成長するのが特徴なんだ。熱帯林には3種類あるよ。30メートル以上の木が茂る「熱帯多雨林」、乾期の終わりに落葉し30メートル以下の木が多い「熱帯季節林」、乾期に落葉し草が多く木は20メートル以下の「サバンナ林」の3つだね。熱帯林には、動物や植物などの生き物が多く生活していて、「種の宝庫」とも言われているよ。
   
質問 熱帯林が減少するとどんな影響があるの?
答え  毎年、日本の半分くらいの広さの森林がこの地球からなくなっているって、知ってた?熱帯林では、食料を作るために木を切りたおしたあとに火をつけて畑をつくったり(焼畑)、紙や住宅の材料として輸出したりするからなんだね。また、自分たちの国で、燃料にするためにもたくさんの木を切り続けているんだ。
 熱帯林が減っていくと、地球の気候を調整する働きが弱まるし、そこで生きている動植物たちは生活できなくなってしまうことにもなるね。熱帯林のバランスを崩してしまうことは、私たちの生存にも関わることなので、残されている熱帯林を守っていくことはもちろん、若い木がたくさん増え続けることも大切だよ。ハゲ山には、木を植えて、緑をよみがえらせていくことも重要だね。
   
質問 原生林(げんせいりん)って、ふつうの森林とどうちがうの?
答え  「天然林(てんねんりん)」って、聞いたことある? 人の手の入っていない森林のことだね。その中でも長い時間かけてできた自然のままの森林を「原生林」と呼び、山火事や木を切ったあとに自然にできた森林を「天然生林(てんねんせいりん)(二次林(にじりん))」と言うんだ。
 こうしてその土地にあった木々が大きくなって原生林ができると、気候や環境にあっているので、それぞれの木の寿命(じゅみょう)にしたがって親の木がたおれたら子どもの木が大きくなることがくり返されるんだ。こうなれば、木の種類が変わっていくことはほとんどないんだよ。もし、あなたがいま原生林の前にいるのであれば、ずいぶん昔の時代に近い姿を見ているのかもしれないね。
   
質問 森林は誰のものだろう?
答え  昔、森林は誰のものでもなかったんだよ。やがて、みんなが利用するようになると、みんなのものになったんだね。江戸時代、森林は国のものとなると、許可なく利用はできなくなったんだ。個人でも森林を自由に持てるようになったのは、日本では明治時代に入ってからなんだよ。
 これ以後、法律にもとづく方法に変わり、現在では、国が持つ「国有林(こくゆうりん)」と、個人が持つ「民有林(みんゆうりん)」に大きくわかれたんだ。全体の3分の2をしめる民有林はさらに、個人や会社が持つ「私有林(しゆうりん)」と、都道府県・市町村が持つ「公有林(こうゆうりん)」にわかれているよ。
   
質問 日本にはどれくらい、森林がありますか?
答え  日本の森林面積は、どれくらいだと思う? 正解は、2,521万ヘクタール。と言っても、その広さをイメージするのはむずかしいかな。本州と九州をほぼ合わせた広さ、と言ったら想像できるかな。
 森林の面積が国の面積のどれくらいをしめているかをパーセントで表したものを「森林率(しんりんりつ)」と言います。森林率でいうと、世界1はフィンランド(76%)、2位がスウェーデン(70%)、3位が日本(67%)。まさに日本は森林国なんだね。高知県の森林率は84%で日本一。フィンランドより高いのだから、高知県はまさに森が豊かな県だということができますね。
   
質問 「国有林(こくゆうりん)」ってどんな森林なの?
答え  「国有林」はその名前のとおり、国が持ち主の森林なんだ。全国に約800万ヘクタールあり、めずらしい動物や植物が生息する「国立公園(こくりつこうえん)」や「国定公園(こくていこうえん)」のほとんどが国有林なんだね。国有林は国が管理して守っているので、山くずれや洪水(こうずい)を防ぐ役割をもつ一方、「レクリエーションの森」としてキャンプや登山、スキーが楽しめる場所にもなるんだ。また、家を建てるために木材を切り出すこともあるんだよ。
 その国有林を守る仕事をしているのが森林管理署(しんりんかんりしょ)なんだ。森林や山についてわからないことがあれば、ぜひ森林管理署の人たちに聞いてみてね。