こどもの森
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[中学校の部] 山の大賞 山林協会長賞

自慢の吾川村
吾川村立吾川中学校 二年 山本 伶奈

  私の住んでいる吾川村は、村の八十二パーセントが山や緑です。私の家のまわりも、三百六十度全てが山、山、山。それもずっと遠くに見えるというのではなく、すぐ近くが山です。
私の母の実家は、須崎の島の方です。そこは、山もあるけれど、海もあるという、ぜいたくな所です。母は、
「須崎はえいねー。海がずぅーっと続いちょって。吾川村は息苦しい。」
と言います。須崎のおばあちゃんちでは、夕方、橋の上から海をながめると、ドラマに出てくるような海が見えます。母はたぶん、それが好きなようです。
 周りが全部山に囲まれている吾川村は、山ばっかりだけど、私には自慢の村です。良い所がいっぱいあります。村の八十二パーセントの緑は、私にとって心が落ちつく存在です。それに緑は、目に優しいだけでなくて、心にも優しいような気がします。いつも私は、緑にいやされています。
 吾川村は緑がたくさんあってとてもいい所だけれども、ただたくさんあればいいというわけでもないのです。今の吾川村の現状を言えば、人口は確実に減って、世話をする人はいなくなっているのに木はどんどん成長を続けています。間伐ひとつとっても、しなければ、自由に茂る一方で、育たないといけない部分に栄養がいかず育ちが悪くなります。間伐や世話をする人は、減るばかりです。これをなんとかしないと、吾川村は、見かけは緑がいっぱいできれいだけれど、中身はどうしようもない山をかかえた村になります。木も茂るだけ茂ったら枯れていってしまいます。
 吾川村の良い所は、山だけではありません。川もきれい、空気もきれい、人も幸せ。これも全て山の木が守ってくれているのです。空から降った雨をたくわえ、葉っぱを土の養分にし、きれいな水を流し、生き物を育て、空気を浄化し、人の心をいやす。みんな無口で頼もしい山の木々のおかげです。今は人口が減っているし、林業だけで生活するのは苦しいけれど、私たちみんなが、できる時に力を出し合って間伐をしたり、働いたりして、山を守っていきたいです。そして、私の時代も次の時代も、私の自慢のきれいな吾川村を残したい。苦しい時、悲しい時には、吾川村の緑や自然にいやされたい。それが私の願いです。