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梨さんは、西土佐村出身で、名古屋の大学で工芸工業デザインを学んだ後、就職したが、大量生産と大量消費である社会に疑問を感じ、生まれ育った西土佐村に帰郷。郷里の四万十川が子供の頃と比べて汚れていることに気づく。その原因が手入れのされてない森林が増えていることにあり、材が安いため、手入れ=間伐などがされておらず林業が衰退していることを知った。 |
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![]() 幡多郡西土佐村「四万十楽舎」廃校を利用した体験・交流センター。3回が工房兼木工体験教室。 ![]() 四万十楽舎のすぐそばの橋から、上流を臨む。梨さんの作品の原点・四万十川と生まれ育った西土佐村の風景。 ![]() 自然木の温かみと梨さんのデザインが調和した椅子。西土佐村の材料で作られる。 |
そんな中、「四万十楽舎」(以降、楽舎)の存在を知り、当初は挿し絵などを描くことで関わっていたのが、木という材料に出会い、楽舎を訪れた人々に木工体験を通して自然とふれあう指導をするようになった。そこで、独学で木工技術を体得、椅子などの木工製品の構造を勉強して木工の世界に辿りついた。楽舎の3階の教室でいろいろな作品を作るようになり、それらにこれまでに培っていたデザイン力が加わった。確かに林業は低迷しているが、木は枝や流木までも、生かし方によって価値が生まれるということを、それらの作品を通して気づいてもらいたい、木材に興味を持つきっかけになれば・・・、と語ってくださった。材料の枝や流木は、ご自分で山などへ拾いに行っている。材はいいのが出たら連絡が来るそうだ。 見せていただいた木工品は、椅子、木の時計、オカリナなど、どれも木や枝や流木の形、木目・色つや、風合いなど、木のもつ自然のありのままの姿が生きている。だから、椅子も普通の既成の椅子とは違い、独特の形をしている。これらを梨さんがひとつひとつをデザイン・製作する。梨さんの人柄が自然木の力と合わさったのか、手に取ると木の持つぬくもりややさしさが伝わってくるかのようだ。さらに、プラスティックでできているものが木でできまいかと、万年筆の本体、システム手帳のカバー、なんと!懐中電灯の本体まで木で作ってしまう。 興味のある方は、西土佐村産品の展示会に出品することもあるとのこと。ネットでも販売しているが、実際に見て触れてほしいことらから、広告などはあまり出していないので、実際に楽舎を訪れていただくのが一番のようです。手作りなので、半年先まで作品を待っているお客様もいるとのこと。 年内に西土佐村に御自分の工房を開く予定。そちらも今から楽しみです。
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| 2005年3月3日 |