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| 上田 啓子 |
8月5日、好天に恵まれ、上村さんの大きな車に乗せていただいて物部村へ向かった。小さな流れにまたがる木の橋もめったに山へ行くことのない私には味わい深く、転ばないように足を踏みしめていくうちに、ふと見ると倒木にこんもりと苔むして小さな草木が生えているのが見えた。7〜8年前に参加したニュージーランドのミニトレッキングの美しい光景を懐かしく思い出した。雨の多い彼の地は日本の何倍も木の成長が早いと言われていた。 ようやくたどり着いたトチノキ。森の巨人として言われるに相応しく、幾星霜も生き抜いてきた貫禄に満ちていた。 看板を立てても取り壊し、トイレに放り込む人がいるという話には呆れてしまった。どういう考えの人たちなのか? 昼食をとったところの近くにあったテーブルと椅子にまるで緑色のテーブルクロスと椅子カバーをかけたように美しくコケが生えていたのも感激。思わずカメラを向けた。平地にすっくと伸びたイヌザクラは足場のよい所にあるためか親しみを感じた。獣の往来も多いと思うが、被害にあわなければよいが...。人間も根元を踏み固めないように...。西熊渓谷はかつてのサクラの名所と言われていたのに、ある時期から枯れてしまったそうで本当に残念である。 物部村ではあちこちの木を見せていただいたが、印象に残ったのは大日寺の大杉。推定年齢800年と言われていたが、環境がよかったのか、周囲の温かい保護のおかげか、古木というより壮年のような元気な木で、そのパワーをいただきたいようだった。 また、男池のアカメヤナギも珍しく一般のヤナギのイメージとは少々違っていたが、池の中にくねくねと横たわるさまはいかにも伝説の大蛇を思い起こさせる不気味さを漂わせていた。枝が冬、日の当たる所が赤くなり、冬芽が紅色といわれるので、冬、見に行ったらまた別の趣があると思う。 ともあれ、木が好きという共通の想いを持った各界の方々とお友達になれ、とても自分では行けない所に連れて行っていただいて、緑サポーターの会員となって本当に良かったと思うことしきりである。 深山で泰然自若として生きている古木巨木にポンコツの私がいつまで会いに行けるか...元気でいたいと思う。皆さまどうぞ宜しく... |
| 2001年8月5日 |