こうちの森や山
森林浴 写真集 森の音 木々や草花


平成13年8月5日に見に行ったアカメヤナギは、草や灌木に覆われた沼で、苔や木や草にとりつかれ、瀕死の重症でありました。その後森田さん夫妻と地元の門脇さん等が池の雑草木を刈り払い、苔の除去等を行った結果、今年は沢山の芽吹きがあり見違えるように蘇りました。森田さんご苦労様でした。このような取り組みが各地で起きることを望みつつ... (緑サポーター会 会長 中森 道雄)
物部村神池のアカメヤナギ蘇る
緑サポーター  森田 正三

こんなに元気になりました H14.4.10周りの雑草木を刈払い、苔を取り除いた後のアカメヤナギ。写真中央は筆者の奥様 春芽吹きはじめた若葉は朝日に照らされて金色に輝き、初夏には黄緑色から濃紺に変わっていく。そして芽先が赤色となってくる。樹齢500年、幹周3m、樹高約15mのヤナギが古池の水面に、まるで竜が遊水をしているかのように横たわっている。その姿は雄大で神秘的であり、人をひきつけるものがある。

 そんなアカメヤナギが1本、物部村神池通称男池(オイケ)と呼ばれている所にある。当初は8本あったが、昭和25〜26年頃より樹勢が次第に弱りだし、台風の都度1〜2本と倒木枯死していった。最後に残った2本は池をはさんで両対岸にあり、花が咲くと互いに招き合うように風に絡み合いながら白い花びらが舞う、そして水面を真っ白く染めていく光景はなんとも言えない風情を醸し出していたとのこと。しかし、数年前の台風で1本が裂倒し、平成11年に枯死してしまい、それも見られなくなり、現在の1本となり寂しくなってしまった。

 池の水も年中満々と水を溜め、昭和30年後半頃までは夏は子ども達の水遊び場であったり、鯉、フナ、亀等数多く生息しており、釣り場として、冬は厚く氷が張り、スケート場として年中子どもの声でにぎわっていたが、その後だんだん水がなくなり現在は大雨の時以外はほとんど渇水状態となった。その原因は大正から昭和の初期池の土を取って瓦にしたこと、長年の枯れ葉等による体積、雑草木の根の繁殖により池の底が緩んだことによるものと思われる。

 現在、残っている1本の樹も苔むし樹勢はかなり弱っており、数年後は倒木することが予想されるので、本年3月はじめ池の周囲の雑草木の除去と同時に樹についている苔の取り除きを行った。また、穂木による挿し木で増殖も行っているが老木衰弱ぎみかやや活着は悪い。なんとか増やしていきたいと思っております。 古木巨木に思うこと...古木が現在我々の目で見られ楽しませてくれているのは、先祖代々人々が生活する中で、その周辺にある大樹、池、滝は神仏の住む所として、敬い奉ってきたことにより、現在のように多くの古木が残ったのではないか、樹木もまた風雨の厳しい環境の中で人間の営みを見ながら成長してきた。現在はどうだろうか、神仏の崇拝は薄れつつある。まれに人間は科学の力で地球環境を悪化させ生物が生存することすら危うくしている。

平成13年8月5日調査時の神池のアカメヤナギ 未来の子ども達に今の美しい姿の名木古木を見せることがができるのだろうか。神仏とは自分自身の心にあり、古木は人の心を癒し過去を未来を語ってくれる、かけがえのない生き物であることを若者たちに伝えながら、未来の子孫達に少しでも残して行ってやりたいと思っている今日この頃です。

 神池地区は120戸ぐらいの部落であったが、過疎化が進み、現在は40戸の小部落となっている。古木名木は多くあり、アカメヤナギのほか、大日寺の大杉−スダジイ−カゴノキ−シイノキ等1日中散策が楽しむ事ができます。(地元の人々も関心をもってきておりコースの整備も話しにあがりつつある。)ミニ八十八ヶ所もあり。