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植物は子孫を増やすため、花を付け雄しべで花粉を作り、雌しべで受精することで種子を作ります。花粉は、木の種類により運ばれ方が違います。サクラやツバキなどの花は花の蜜で昆虫を引き寄せ、花粉を昆虫に運んでもらう、虫媒花(ちゅうばいか)です。また、マツ・スギなどすべての針葉樹やナラやカシなど多くの広葉樹の花は、風により花粉が運ばれることから風媒花(ふうばいか)と呼ばれています。風に舞い上げられた花粉は、300kmぐらい、時には1000kmほども飛ぶことがあるそうです。でもせっかく風でより遠くまで飛ばされても、これら花粉が首尾よく受精することは稀なことのようです。 風などで運ばれた花粉は雌しべで受精し、まもなく種ができます。 できた種には、いろいろなかたちがあります。イチョウやヤマモモなどのように果肉につつまれた種や、シイやカシなど殻に覆われたドングリがあります。これらの種は鳥など動物の餌となり、遠くに運ばれます。 一方、カエデやイヌシデなど種子は風で飛ばされやすいように、翼がついています。これらの種子は風で飛ばされた時、ヘリコプターのプロペラのようにクルクル回転しながら、飛んでいきます。風で運ばれる種子は、鳥など動物が運ぶ場合と比べて、親の木からあまり遠くないところに運ばれます。これらの木は寂しがり屋なのかもしれません。 樹木は自ら移動することができませんが、風や動物など自然にまかせて自分の分身を移動させるのです。生育環境に恵まれたところに運ばれるかどうかでこの種の一生が決まります。まずは人生の出発点で運だめしです。 |