森の応援団
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四銀森林サークル
 当行は平成14年8月に環境管理の国際規格であるISO14001の認証を取得し、環境保全の取り組みを進めています。その目標の一つ、森林保全活動への取り組みを実行するために結成したのが「四銀森林サークル」です。
 今回は高知県の森林の現状と「四銀森林サークル」の活動についてお伝えします。
  集合写真
高知県の森林の現状
 高知県は県土の84%が森林という全国でも有数の森林県です。この森林は高知県の重要な産業であるとともに、私たちの生活に欠かすことのできない重要な働きをしています。高知県はいくつもの川がありそれぞれの流域で暮らす人たちに貴重な水を運んできてくれます。これらの川に水を供給してくれているのが豊かな森林です。しかし、近年山の作業に従事する人の減少や農山村の過疎化、高齢化により、森林を守り育てる人がいなくなってきており、手入れの行き届かない不健全な森林が増加しています。その結果、水源涵養機能の低下や土壌の流出、生態系への悪影響の出現など私たち自身の生活環境に関わる深刻な問題になってきています。


森林環境税
 高知県はこのような森林荒廃の問題に対しさまざまな対策を実施していますが、その中の一つが15年度から導入した森林環境税です。この森林環境税は森林を保全するために原則むこう5年間にわたり、個人、法人を問わず県民税に一律500円を上乗せして徴収し、これを財源として、森林保全の各種事業を実施します。しかし、税収自体を目的とするものではなく、広い薄い負担によって、森の重要性を認識し、県民みんなで森を守っていくことを目的としています。


NPOの取り組み
 今回、当行が協力をお願いしたNPO法人「土佐の森・救援隊」は自ら荒廃している森林の保全活動を行うとともに、県下各地で活動する森林ボランティアに林業技術、森林ボランティア活動のノウハウなど専門的なアドバイスを行い、森林保全活動を行うボランティアを育成する活動を行っています。
 この「土佐の森・救援隊」以外にも、仁淀川流域の「によど川森林救援隊」、四万十川中流域から下流域にかけての「森林救援隊四万十」、四万十川および新荘川源流域の「源流救援隊」、物部川流域の「森づくり助っ人隊」などが県下各地で活躍しています。


四銀森林サークルの結成
 昨年夏から、森林保全活動をどのように実施するか高知県木の文化推進室に相談し検討してきました。高知県も喫緊の課題である「間伐」を推進するためには県民の協力が不可欠として、県民の間伐活動への参加を奨励するために、森林環境税を財源としてボランティアを支援する制度を創設することになりました。そこで当行が四銀森林サークルを結成し制度適用の第1号として参加することになったわけです。
 しかし、間伐は素人がいきなりできることではありませんし、当行だけでは効果的な活動はできないと思われることから、上記の「土佐の森・救援隊」に指導・協力を依頼し承諾を得ました。そして3月に約50名の方から会員登録があり、鍋島常務を代表者として正式に結成されました。


活動計画
 月に1回土曜日に活動する予定です。活動のメインはチェーンソーで行う間伐です。間伐を安全に行うためには技術・知識を十分習得する必要があることから、まず「土佐の森・救援隊」の本拠地である高岡郡東津野村にある四万十源流センターで戟A修を受けることにしました。
 四万十源流センターはもとは高知県立森林センターでしたが組織が土佐山田町へ移転したのにともない、森林ボランティアの活動拠点として一般県民に開放された県立の施設です。研修用の県有林もあり、名前のとおりほど近くに四万十川の源流点があります。
 ここで森林保全活動のノウハウや間伐を学んだ後、「土佐の森・救援隊」と一緒にどこかの公有林で間伐活動を行うことになります。場所は現在高知県森林局と協議中でまもなく決定する予定です。


第1回目の活動
 4月24日(土)午前10時に四万十源流センターにサークル代表者の鍋島常務はじめ行員、家族など29名が集合しました。少し肌寒かったものの、風もなく山で活動するには絶好の天気でした。高速が須崎まで伸び、須崎から東津野村までの道も整備されており高知ICからセンターまで1時間ちょっとで着きます。




 初回ということで午前中は、「土佐の森・救援隊」の橋詰理事長、高知県木の文化推進室の宮地室長、東津野森林組合の戸田組合長など森の専門家の方々から森林に関するお話を聞きました。
 戦後、高知県は国の奨励する植林を積極的に推進した結果、森林の半分以上が人工林となりました。人工林は定期的に手入れをしないとだめになってしまいますが、輸入材の増加や過疎化などで林業に従事する人は減少し続け、自治体や関係者だけで管理することは不可能な状況になっています。今後、森林を守っていくためには、どうしても県民=ボランティアの力が必要ということです。

活動の様子1   活動の様子2

 午後からはセンターの近くにある県有林へ行って実地研修を行いました。この県有林は35年生のスギ、ヒノキの人工林で作業道も整備されています。
 参加者は4つの班に分れ、土佐の森・救援隊のメンバーから指導を受けながら、チェーンソーの扱い方、間伐、立木の皮を剥いで水分が摂れないようにして木を枯らす巻き枯らし間伐、林内作業者の操作、製材して出た木くず等を森林地の土壌改善のために山にまく作業に順番に取り組みました。

活動の様子3   活動の様子4

 やはり一番人気が高かったのは間伐の実習で、一人ひとりチェーンソーの扱い方を習った後、班の代表一人が実際に木を切り倒しました。

活動の様子5   活動の様子6
     
活動の様子7    山での活動は初めてという方がほとんどでしたが、専門家の指導のもと全員がそれぞれの作業にチャレンジ、日頃の運動不足を痛感しつつも充実した一日を過ごしました。



 
鍋島誠朗さん 第一回の活動を振り返って
四銀森林サークル代表  
鍋島誠朗

 
・間伐され、手入れされて下草の茂った明るい森林とそうでない森林の差は一目瞭然です。百聞は一見に如かず。百聞は一考に如かず。されど、百考は一行に如かず。「行動」に移すことの大切さを実感できたと思います。
・ボランティアを通じて、いろいろな発見をし、自己実現のステップとすることができます。自分のためにやり、自分もより成長します。
・一人ひとりの小さな行動が、周りの人達の自発的な行動を啓発する大きな力になればと思います。
・継続した実践活動が求められます。キーワードは「無理せず、楽しく、安全第一」です。