南国市にある展示場

振ると音が出る「ゆりかご」

ビックなトレイン

くるまセット
(株)なかよしライブラリー
南国市亀岩1008
TEL 
088-862-0277
FAX 088-862-1011
e-Mail

top@wooden-toy.net
URL

http://www.wooden-toy.net/

 (株)なかよしライブラリーは、子供用家具とおもちゃを専門に製造・販売してすでに20年以上になる。コンセプトは「つるつる・まるまる・ぴかぴか&うきうき・わくわく・どきどき」。丸みを帯びた形にすること、表面をつるつるにすること、子供のみならず大人も“うきうき”すること、といった商品づくりへの想いがこの言葉に込められている。商品化に際しては、開発者自身がおもちゃを手に取ってみて、わくわくどきどきするかが一番の決め手になるという。

 浜田正志さん(同社代表取締役)は元保育士。子供に与えるおもちゃの中に気に入ったものがなかったので仕方なく自分で木のおもちゃを作っていたという。この20数年前から培われたおもちゃづくりの技術や、同じく元保育士の唐岩見早さん(同社取締役)の子育て経験が商品開発に生かされている。

 ただ材料に無垢材を使うことで、木の知識がない客から変わった問い合わせや苦情が来ることもある。たとえば「ゆりかご(振ると音が出るおもちゃ)」の音が出なくなった、といった苦情にもまずは聞き役に徹して、子供がよく舐めていたことを突き止める。唾液の水分によって木が膨張して音が出なくなっただけなので、木の性質や対処方法を教えて、木のおもちゃには工業製品にはないやさしさと安全性があり、長く使ってもらえることを説明したそうだ。

 初めての客から電話注文があった場合は、客の年齢、子供の年齢や性別、性格、家族構成などをできるだけ会話の中から感じ取り、商品の選定に生かす。無垢材を使ったおもちゃは色や木目などの表情がすべて異なるので、客に合ったオンリーワンの商品を、感性を総動員して厳選するのだ。またリピーターからの注文には、すでにある顧客情報から商品を選定し、客がもっとも好むであろうおもちゃを選ぶ。さながら“おもちゃソムリエ”だ。この心遣いに感動した客が、さらに新たな客を呼ぶという口コミの好循環が生まれているという。

 また商品すべてを自社でつくっていることも、なかよしライブラリーの大きな特徴のひとつだ。原価を抑えるためには海外でつくる方が有利だし、国内の専門メーカーに頼めばリスクは少ない。だが長期的にみれば自社に技術が蓄積されず、結果的には客からの信頼を失ってしまうというのが浜田さんの考えだ。クラフトマン(おもちゃ職人)は、最低3年間の修行を行わないと1人前にはなれないという。一度この仕事を辞めると、もはやクラフトマンではなくなるほど難しい技術なのだ。もし原価の安い外国や他社に外注すると、やがては技術力を失い、技術の伝承はできなくなってしまう。

 子供のおもちゃと軽く見てはいけない。一見かわいい商品からは想像しがたいプロの凄みを、手にとって感じていただきたい。

 
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