山のしごと
しごと紹介 森林組合 緑の雇用 間伐

植林 → 下草刈り→ 枝打ち → 間伐 → 伐採 → 製材
しいたけ栽培
炭焼き

枝打ち

 枝打ちは、無節の優良な木材を生産することが主な目的ですが、他にも葉量を減らすことによって木の成長を抑え、年輪の間隔を密にする効果もあります。年輪が密になると、製品にしたときに、木目が美しくなる上、材自体も丈夫になります。
 枝打ちの時期ですが、木の成長が止まる8月の下旬から、明くる年の4月の上旬頃まで行います。成長している夏場に枝打ちをしないのは、水分をたくさん吸い上げていて、樹皮がはげやすく、そこから腐りが入るからです。
枝打ち 道具は、両刃のナタや枝打ち専用の小鋸を使用します。ナタで枝を打つと、切り口がカンナをかけたようにつるつるになり、傷口が早く癒えるようです。が、熟練した人でないと幹を深くえぐり過ぎて、かえって癒えるのが遅くなってしまいます。その点、鋸は幹の部分を痛めることもなく、はしごに登ってナタを振り回すような危険もありませんので、安全かつ機能的など道具といえます。ただ、「目立て」といって、鋸の刃をヤスリで擦るのには多少技術が要ります。
 最初の枝打ちは、幹の大きさがビール瓶の周りぐらいになった頃に行います。一度に打ち過ぎると成長が鈍りますので、樹高の7分目までを目安とします。それ以後は、伸びた分だけ枝を打っていくのが理想です。しかし実際は手間がかかって大変ですので、3年ないし5年毎にしか行われていません。
 枝を打つ高さは、柱や土台などの建築材に合わせ、3,4,6,8メートルです。枝打ち時期が遅れると、日照不足による影響で下枝が枯れ、いわゆる「死に節」になり、製材したときに、穴があいたり、見た目も悪くなります。

執筆者 : 本川村の杣人 林春夫さん
イラスト : 田中一夫さん