山のしごと
しごと紹介 森林組合 緑の雇用 間伐

植林 → 下草刈り→ 枝打ち → 間伐 → 伐採 → 製材
しいたけ栽培
炭焼き

伐採

 伐採の周期は、樹齢が50年から60年で行われます。これより早く伐ると材積が少ないし、遅くても資金運用の面で問題がありますから、これくらいの周期がちょうどいいのではないかと思います。(ちなみに材積の出し方は、木材の直径の2乗×木材の長さです。)
 木の成長具合は、土地の条件によって差がありますが、平均でヒノキの場合、樹高が20メートル、直径は目の高さで30センチほどになります。スギはこれより成長が早いので、1周りほど大きくなります。
 伐る時期ですが、枝打ちの時期とほぼ同じで、木の成長が止まり始める8月から明くる年の5月頃まで行います。
 成長している夏場は、養分や水分を吸い上げていますので、それを目当てに樹皮の下に虫が潜ぐり込んで材に穴をあけ、価値が下がるからです。また、水分を多く含んでいますので、運び出すにも重く作業効率が悪いからです。
 伐採の仕方ですが、端で見ていると実に簡単そうですが、とても難しく伐りかたを一つ誤ると、自分のほうに木が倒れてきて、大けがをしたり、時には命を落とすこともあります。
 ですから、大きな木を伐るにはそれなりの手順があります。
伐採 まず、倒す方向にチェーンソーで「受け口」を切ります。そして反対側から切り込んでいきますが、一度に切り離さずに2,3センチ手前で刃を止め「つる」を残します。全部切り離すと、急に風が吹いて来たとき、思わぬ方向に倒れるからです。
 それから、切り口に矢を打ち込んで、木を起こすようにして倒します(矢とはクサビのこと)。
 伐り倒す方向は、傾斜のきつい場所では川手に倒すと木が折れたりしますので、横向きか、山手に倒します。山手に倒すのは、余分な労力がかかりますが、葉から水分が蒸散しやすく、葉枯らし材にするにはいいようです。

執筆者 : 本川村の杣人 林春夫さん
イラスト : 田中一夫さん