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| 製材 製材は、木材を角材や板に挽くことですが、単に丸いものを四角にするのではなく、経験によって積み重ねられた、「木の癖」を見抜く確かな腕が必要となります。 いくらコンピューター付きの帯鋸でも、木の癖を見抜くのは不可能だと思います。 南向きの山で育った木は、陽当たりや風当たりが強く環境の変化が大きいので、年輪の中心や間隔が川手と山手では均等ではありません。したがって、製材するときや乾燥させたとき、曲がったりねじれたりする場合があります。その曲がり分を予測するのが、いわゆる製材工としての腕です。 反対に北向きの山で育った木は、環境の変化が較的小さく、素直に育っていますので、色の具合や丈夫さは多少劣りますが、癖のある木は少なく製材しやすいようです。 他に技術を要するのは、節の出具合いの見極めです。枝のない木はありせんから、製材すると必ず節が出てきます。もちろん、小さい煩から適時に枝打ちされている原木は、枝跡が奥深く巻き込まれていますから、木取りの仕方によっては節は出ません。 その点、枝打ちの遅れた原木は、鋸の厚み分でも節が出たり出なかったりしますので、樹皮にわずかに残っている枝の跡や、試し挽きした木目の流れ具合から、節の有無を判断しなければなりません。 家の土台や壁材など、見えないところに使われる材は、それほど節に気を使う必要がありませんが、和室の柱のように見えるところに使われるものは、節の大きさや有無によって値段が極端に違ってきます。四面に節があるのと、四面が無節の柱とでは、1本につき数万円もの差が出ます。ですから、1本が数十万もするような原木を製材する場合、挽き方によっては倍以上の儲けが出たり、反対に大きな損をする場合もあるのです。 |
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