日本は国土の67%が森林というみどりの島国。
そのなかにあって私たちの高知県は
県土の84%が森という日本でいちばんの
森林率となっています。
その豊かな森から川が生まれ、
人々の暮らしのなかを流れて海へと向かっています。
おいしい空気や水を育む働きだけではなく、
洪水や渇水を緩和したり、
二酸化炭素を吸収して
地球温暖化を防ぐのも森があってのこと。
でも今、その森が急激に荒れています。
過疎や高齢化によって、森と生きる人の姿が
消えかかっています。
洪水や渇水のおこりやすいのも
森の手入れが行き届かなくなってきたからだと
言われています。
この森を守っていくために
私たちは何をすればいいのでしょうか。
高知県は森と一緒に生きていくために
全国ではじめて森林環境税をはじめました。
県民みんなが森のサポーターになります。
森林環境税について
森林環境税について
(高知県木の文化推進室のホームページへ)

森林環境税って、なに?
 高知県では、平成15年度から県民みんなで森林の環境を守っていくための「森林環境税」がはじまりました。

 日本一の森林率(県土の84パーセントが森林です!また、県土の55パーセントが人工林で、これも日本一です!)を持つ高知県では、近年、急激な過疎や高齢化、木材価格の低迷などの問題によって林業経営が困難となり、山とともに生きることが難しくなってきました。間伐などの手入れが不十分な人工林が増えてきて、水源かん養機能の低下や土壌の流出がおこり、森だけでなく川・海の生態系にも変化が出るなど、森林の荒廃は私たち県民の生活環境に関わる重要な問題となってきています。

 こういった問題を受けて、県では、平成13年度から、アンケートやシンポジウムなどを通じて県民の皆さんのご意見やご提案をいただき、「森林環境税」導入についての検討を進めました。

 この森林環境税は、水源かん養や地球温暖化の防止など森林の持つさまざまな公益的機能を守っていくために使われます。幅広く公平な負担とすることや課税のためのコストを少なくするため、県民税均等割の超過課税により年額500円をご負担いただくこととなりました。

森林環境税のつかいみち
  森林環境税の税収額は、年間で約1億4千万円(平成16年度)。課税期間は平成15年度から5年間で、5年が経過したところで、あらためて制度の見直しや継続するかどうかを検討することになっています。

 この森林環境税を大切に使っていくために、新たに「森林環境保全基金」をつくり、経理を明確に区分したうえで、

(1) 「こうち山の日」の制定など、県民みんなで森づくりをすすめる「県民参加の森づくり推進事業」
(2) 公益上重要で緊急に整備をする必要のある森林を対象に、強度な間伐を行い、広葉樹と針葉樹のまざったより自然に近い森にする「森林環境緊急保全事業」
以上二つの事業を大きな柱として新しい森づくりのためのさまざまな事業に充てていきます。

 また、具体的な事業を考えたり、無駄のない使い方をしていくために、県民や有識者に参加していただく運営委員会を設置し、事業を進める過程をオープンにしていきます。

県民の皆さんにお願い
 森林や森林を支える山の営みを守り育てていくために、森林の荒廃を山に暮らす人たちだけの問題としてではなく、県民みんなで分かち合って森林を支えていこうというのが、この「森林環境税」の基本となる思いです。県民の皆さん、森林所有者の皆さんのご理解とご協力が必要です。

 県民の皆さんには、森林の役割などを知っていただくとともに、森林ボランティア、親子での森林体験など森づくりの活動への参加をお願いします。

 また、木材をご利用いただくことも、森づくりを支援することになります。県では、県産材を有意義に利用していただくために、さまざまなバックアップを行っていますので、ぜひご利用ください。

森林所有者の皆さんにお願い
 健全な森づくりを行っていくために、森林所有者の皆さんにはご自分の森林の間伐を適時に行っていただくことをお願いします。高齢や病気のため、また山を離れて生活しているために間伐ができない場合など、県では間伐の手続のご相談、間伐を支援する補助金などのバックアップを行っています。

 また、「森林環境緊急保全事業」では、ダムの上流、水道水源の上流などにある荒廃した人工林を調査し、所有者との協定を結んだうえで強度に間伐をしていきます。この事業へのご理解、ご協力もお願いします。